Anthropic アップデートのAWS対応状況まとめ

Anthropic アップデートのAWS対応状況まとめ

Clock Icon2024.11.14

こんにちは、森田です。

本記事では、 2024年10月23日 に Anthropic 社から発表のあったアップデートのAWSにおける対応状況をまとめてみました。(2024/11/14時点)

https://www.anthropic.com/news/3-5-models-and-computer-use

まずは、アップデート内容からおさらいしていきましょう。

アップデート まとめ

Claude 3.5 Sonnet

従来のClaude 3.5 Sonnet と比較して、コーディング性能が著しく向上しています。

コード開発のユースケースで最も恩恵を受けられそうです。

image.png
https://www.anthropic.com/news/3-5-models-and-computer-use

Claude 3.5 Haiku

  • 精度
    • Claude 3.5 Sonnet や 3.0 Opus 同等レベル
  • 速度
    • Claude 3 Haiku 同等レベル

Claude を利用しているケースでは Claude 3.5 Haiku への置き換えが可能かもしれません。

現在は、テキストのみのモデル提供ですが、今後画像入力も可能となる見込みです。

Computer use

新しい機能として、「Computer use」がプレビューとして利用可能となりました。

Computer use とは、自然言語からコンピューターを自動で操作できる機能です。

例えば、生成AIへ「ローマのホテルを探して」といった指示を与えると、

  • ブラウザーを開く
  • ローマのホテル情報のある Web サイトを表示
  • Web サイト上の情報を整理して、出力する

といった操作を行ってくれます。

操作シーンなどは以下も併せてご参照ください。

https://www.youtube.com/watch?v=vH2f7cjXjKI

通常このようなPCの自動操作を行いたい場合には、そのためのコード作成やツールの利用が必要でしたが、生成AIをインターフェースとして手軽に実現できるようになります。

一方で、本機能は、プレビューとなっているように、性能やセキュリティの観点でリスクがあるため、今後のGAが非常に楽しみですね。

Computer Useの注意点については詳しくは、以下をご参照ください。

https://dev.classmethod.jp/articles/note-for-claude-computer-use-dev/

AWS での対応状況

Claude 3.5 Sonnet

2024年10月22日より利用可能となっています。

また、モデルの扱いとしては、従来の Claude 3.5 Sonnet とは完全に分けられており、「Claude 3.5 Sonnet v2」という名前となっています。

Claude 3.5 Sonnet については、Amazon Q Developer からも利用することが可能となりました。

Amazon Q Developer は、無料プランもあるため、Claude 3.5 Sonnet をすぐお試しいただけます。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-developer-claude-3-5-sonnet-inline/

対応リージョン

米国西部 (us-west-2)のみで利用可能です。

料金

従来の Claude 3.5 Sonnet と同じ料金で利用可能です。

従来の料金は以下をご参照ください。

https://aws.amazon.com/bedrock/pricing/

API からの利用

Invoke API, Converse API 両方に対応しています。

Model ID
anthropic.claude-3-5-sonnet-20241022-v2:0
(例)Pythonコード
import boto3

client = boto3.client("bedrock-runtime", region_name="us-west-2")
modelId = "anthropic.claude-3-5-sonnet-20241022-v2:0"

prompt = "クラスメソッド株式会社について教えて"

messages = [
    {
        "role": "user",
        "content": [{"text": prompt}],
    }
]

inferenceConfig = {
    "temperature": 0.1,
    "topP": 0.9,
    "maxTokens": 500,
    "stopSequences":[]
}

response = client.converse(
    modelId=modelId ,
    messages=messages,
    inferenceConfig=inferenceConfig
)

print(response["output"]["message"]["content"][0]["text"])

Claude 3.5 Haiku

2024年11月04日より利用可能となっています。
現状は、テキストのみのモデル提供となります。

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-bedrock-claude-35-haiku/

対応リージョン

米国西部 (us-west-2)のみで利用可能です。

料金

  • 入力 1,000トークン
    • $0.001
  • 出力 1,000トークン
    • $0.015

※ 米国西部 (us-west-2) のオンデマンド料金

https://aws.amazon.com/bedrock/pricing/?nc1=h_ls

API からの利用

Invoke API, Converse API 両方に対応しています。

Model ID
anthropic.claude-3-5-haiku-20241022-v1:0
(例)Pythonコード
import boto3

client = boto3.client("bedrock-runtime", region_name="us-west-2")
modelId = "anthropic.claude-3-5-haiku-20241022-v1:0"

prompt = "クラスメソッド株式会社について教えて"

messages = [
    {
        "role": "user",
        "content": [{"text": prompt}],
    }
]

inferenceConfig = {
    "temperature": 0.1,
    "topP": 0.9,
    "maxTokens": 500,
    "stopSequences":[]
}

response = client.converse(
    modelId=modelId ,
    messages=messages,
    inferenceConfig=inferenceConfig
)

print(response["output"]["message"]["content"][0]["text"])

Computer use

Claude 3.5 Sonnet v2 のみで利用可能な機能としてベータリリースされています。

試すには?

Anthropic からクリックスタートが提供されています。

https://github.com/anthropics/anthropic-quickstarts/tree/main/computer-use-demo

さいごに

比較的ボリュームのあるアップデートとなっています。
特に「Computer use」については、詳細な仕組みまで追えてはいないので、どこかで別途調査してみたいです。

Claude を利用されている方にとっては有益なアップデートかと思いますので、ぜひチェックしてみてください!

https://aws.amazon.com/blogs/aws/upgraded-claude-3-5-sonnet-from-anthropic-available-now-computer-use-public-beta-and-claude-3-5-haiku-coming-soon-in-amazon-bedrock/

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